Performance-Based-Design 日本でも建築物の設計法が性能指向型設計法へと移行したことにより、クライアント・ユーザーにとって建物性能の選択肢の自由度が広がりました。つまり、目標とする性能も多様化し、それに応えていくことが設計者に求められているのです。
1995年、記憶に新しい阪神淡路大震災は、一瞬のうちに六千人以上の人命、そして数兆円とも言われる経済損失をもたらし、日本の災害史にその脅威を刻みました。この経験から、構造物自体の耐震性のみならず、収容物、設備機器などの資産損失、それによる業務中断による間接損害、人命など、全てをトータルしたライフサイクルコストの面からも、構造物のリスクを的確に把握し、それらを総合的にマネジメントしていく重要性があらためて認識されました。 Perfomance-Based-Designは、このようにリスクマネジメントにおいても、重要なポイントとなります。
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